事業者はコロナにどう立ち向かうべきか

2020年04月04日
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今現在、コロナ騒動で我々のようなフリーランスや自営業者は営業存続の危機に陥りかねない状況となっています。
フリーランサー、個人事業主、自営業者はこの危機をどのように切り抜けるべきか、自分なりの考えを書きまとめたいと思います。

事業者としてコロナと向き合う

まず自営業者が最も不安に思うのは収入についてだと思います。
個人事業主のような小規模で営業している事業者は営業停止になると瞬く間に潰れていってしまいます。 これについては国や行政の補償は必須だと思うし、真っ先に取りかかってほしい課題だと思っています。
IT業界は不況の影響は半年遅れてやってくるとよく言われます。 リーマンショックの際、企業がIT投資を止める経営的判断を下したのがその程度のタイミングだったためです。
私自身、数ヶ月後には仕事を失っている可能性は大いにあります。

しかし、あえて言うと、我々はそもそも今回のような有事の際のリスクは承知で営業しているべきで、 我関せずという態度はいささか倫理観を疑ってしまいます。

例えば飲食店は多くの人が長時間密集し大声で話すためウイルス感染を拡大させるリスクが高いため、4月現在、 我々消費者も利用を自粛するようにアナウンスされています。 しかし当の飲食店は素知らぬ顔で営業を続け、自粛の最中でも客が溢れている店もあるようです。
まだこのウイルスがどのようなものか不確定なこの状況においては、店側も社会の意向に従うべきだと私は思います。

我々事業者も、企業と同じように何らかの社会貢献となる理念を掲げているはずです(少なくとも事業開始時は)。 少なくとも私は、自分の仕事が社会に悪影響を与えかねない状況になったら、社会貢献のために滅んでも致し方なしと考えています。
災害時に被災地域の家から金品を盗んだり、コロナ騒動でマスクを買い占めて転売したりするのは事業ではありません。 事業というのはひとりでにお金を生み出すのではなく、社会に提供した何かへの対価を受け取っているにすぎないのです。

事業者はどう切り抜けるべきか

では、我々は素直に政府の言いなりになり、仕事を失い、衰退の一途をたどるほかないのでしょうか。
もちろんそんな訳はなく、社会の形に合わせて事業も変化させれば良いだけです。
例えば私の場合、クライアント先での支援から在宅可能な案件にシフトしていく、あるいはそういった営業をかけていくというような具合に。 それができなければおそらく私は仕事を失い、さらにその状況が続けば個人事業主としてやっていけなくなるタイミングが訪れます。 しかしそれはコロナのせいではなく、私の適応力がなかっただけのことなのです。

そもそも変化が大きく、何が起こるかわからない社会で、自営者は柔軟な対応力が求められるのです。

実際、この逆境をチャンスに変えている人もいます。

そもそもウェブ業界や動画配信サービスなどは、外出自粛モードで需要が延びて売り上げが上がっているはずです。
Uberなどのデリバリーサービスも明らかに需要が延びています。
飲食店であれば少なくとも席の間隔をあけ、入店できる人を普段より制限すべきだと私は考えています。 しかしそのかわりに、持ち帰り可能にしたりデリバリーにシフトチェンジするなどの対応が可能ですし、 実際にいち早くそうしている店も増えています。
私が通っている英会話の講師もフリーランスですが、TV電話でのレッスンに切り替えています。 しかもその結果、普段よりもレッスン数が増えたと聞いています。

これらは、こういった状況で今までの需要が減ってしまったように見えても、消えて無くなってしまったのではなく、 そのすぐ隣に移っただけだという例です。

まとめ

どちらにせよ、今回のコロナが収束するのは少なくとも1年以上かかると思うので、これからさらに企業もリモートワーク化を強いられると思います。 自営業者も今のままの形態でサービス提供を強行するのではなく、この状況に沿った提供方法を検討するのが得策です。
新たなサービス提供方が確立された時、それは今までよりも選択の幅が増えたということなのでサービス向上に繋がります。
自分も含め、逆境にある人もまだまだ大変な時が続きますが、柔軟に適応してなんとか出口まで切り抜けましょう!

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Yoshiyuki Uemoto

Twitter :@yu___space
1991年生まれ / フリーランス webエンジニア
主にSalesforce、PHP(Laravel)等が専門です。物理学科出身で特に宇宙分野(素粒子など)が好きです。
プログラミング / 物理学 / 宇宙 など、その時々に思ったことを書いていきたいと思います。