この記事は、これからITエンジニアになりたい人、実務経験5年以内の若手プログラマ、
特にSESをやっている会社員の方などを対象に書いていきます。
もし現在、やりたい仕事がないとか、手に職をつけたいとか、今のままだと将来が心配だと感じているなら、私はITエンジニアを強くオススメします。
なぜなら、ITエンジニアになることは比較的難易度が低く、とりあえず今後10年ぐらいは食べていけるであろう職業であるためです。
では20年後はどうなのか?と思う方もいるかもしれません。それではまず未来の社会について少し考えてみましょう。
1. 近未来の世界 〜 シンギュラリティがもたらす変化 〜
まず初めにことわっておくと、20年も未来のことを予測することは不可能ですし、不要なことです。
しかしながら、今後IT分野の革新的な発展により、私たちの生活はめまぐるしく変化していくことは間違いないでしょう。
実際にIT業界では、AIやIoT、RPA、ブロックチェーンなどの新技術がここ数年のブームです。
企業はこうした新技術をいち早く取り入れようとします。
10年ほど前からこの流れに乗ったのがクラウドであり、私もこの流れの中で現在働いています。
総務省の調査によると日本企業のシステムクラウド化は既に6割ほど済んでいるようですが、今後さらに進むと予想されています。
そして、今後ますます注目される技術はAI(人工知能)でしょう。
AIはその能力によってレベル分けされており、現在最も実用されているのは「機械学習」の領域であり、実際に様々な用途で取り入れられています。
そして現在、その先の段階である「ディープラーニング」の研究が盛んに行われており、少しずつ実用化されています。
これが進むとコンピュータは自発的に様々な判断をし、知能の精度を上げていきます。
アメリカの有名な未来学者は、他の技術と組み合わさることによってAIは2029年に人間並の知能を備え、2045年に技術的特異点が来る(シンギュラリティ)と予測しています。
これにより多くの職業はなくなる(別の形に変わる)でしょう。
ならばそれでもなくならない職業に就いておきたいと思う人もいるかもしれません。
しかし、人間より高い知能を持ち、人間より何倍も速く力のあるロボットが開発され、それでもなくならない職業とは一体何でしょうか?
そんなことを考える必要はないのです。時代と共に仕事は変化しますし、ロボットが代わりに働いてくれればそれはありがたいことです。
とはいえ、これらの変革はIT業界から巻き起こるので、やはりITエンジニアはオススメしたいです。
2. 未経験からITエンジニアへ
未経験からITエンジニアになる方法はいくつかあります。例を挙げてみましょう。
・新卒(新卒相当)採用
新卒の方は普通に就職でエンジニア職に就く方法があります。
ただし、新卒の場合もエンジニア職は情報系出身者が多いため、未経験の採用は限られているかもしれません。
・未経験OKの採用
未経験OKで募集している会社もたまにあります。
こういう会社の多くは、SES会社だと思います。
自社内で数ヶ月間の研修を行い、最低限のエンジニア知識を身につけてからクライアント先に送り出すというスタイルです。
SES会社はけんえんされがちですが、はじめから理想の会社へ就職するための武器を持ち合わせていない人にとっては好都合だと思います。
私もここから始めました。いきなりクライアント先に送り出され、むしろ自分のポテンシャル以上の速度で成長できました。(かなり努力しました。)
私は実は「Ctrl + C」でコピーできるということすら知らない状態からのスタートでした。しかし1年半で上場企業へ転職できました。
・自分で勉強してエンジニア採用
未経験OKでいい会社がない場合、自分で勉強したり、教室に通ったり、ハロワで習ったりして、実務経験無しでもOKの採用を探す手です。
未経験OKの募集よりも増えると思います。
3. 収入を上げる
さて、収入を上げたいと考えているエンジニア(というか社会人)は多いと思います。
特にSESで働く会社員は給料が比較的低く、上がりにくいことが多いのです。
なぜなら、会社が利益を確保するにはできるだけ経費(社員の給料)を下げる必要があり、
SES事業の場合その元金であるエンジニアの月単価に上限があるためです。
それではどうすれば収入が上がるか、いくつか挙げてみます。
・フリーランスになる
これは最も単純に収入を上げる方法です。
先ほど述べた会社による搾取をなくすことで、自分の収入が上がります。
もちろん会社員としての保証はなくなりますし、会社に属している意味も様々あるので、誰しもオススメというわけではありません。
・希少性を上げる
個人的にはこれが最も重要だと思います。と同時に最も難しいことでもあります。
私自身、Salesforceというクラウド製品の専門知識が必要な領域で仕事をしており、一定の希少性は保てています。
今後はAIエンジニアの単価が非常に高くなるかもしれません。
また、単なるプログラマのままだと今後厳しくなっていくでしょう。
学校ではプログラミングが必修になり、もはやプログラミングができることは特別な技術ではなくなってしまいます。
自身の技術の専門性の高さを意識してみてください。
・上級エンジニアになる
これは希少性につながりますが、単純にエンジニアとしての実力を上げることは強い武器になります。
プログラマの希少性が下がっていくと先ほど述べましたが、エンジニア全体数に対して高い技術力や知識があるエンジニアは割合で見ると非常に少ないです。
あなたの業界で上位10%ぐらいの技術力があれば十分強みになると思います。そしてそれは(もちろん環境によりますが)それほど難しくないのです。
プロジェクトマネジメント力、要件定義力、設計力、開発力など、なんでもいいので上位10%に入る強みを作りましょう。
もちろんこれらはSES業界だけではなく全てのエンジニアに通じる事実だと思うので一度自身を客観的に分析してみてください。
さいごに
まとめると、未経験でもITエンジニアになることは可能で、実力主義なので若くても活躍できます。
また、専門性を高め、技術力を高めることで収入を上げることも可能です。
単なるプログラマのまま居続けてはいけません。